我が国の慢性糸球体腎炎のなかで最も頻度の高いIgA腎症は,発症年齢,臨床的な指標,病理組織学な所見などは様々である.近年,治療に関する数多くの臨床研究報告が集積され,我が国も含めて各国のガイドラインが整備されてきた.しかしながら,治療の副作用も考慮した上で,予後を予測して治療法を選択するのに,1つのガイドラインに基づき,画一的でよいのかは疑問である.各々の臨床医は,種々のガイドラインを読み解き,診療指針の提示を目の前の患者にどう結び付けるかを考える必要がある.
「KEY WORDS」RA系阻害薬,副腎皮質ステロイド薬,口蓋扁桃摘出術,ステロイドパルス療法,IgA腎症診療指針
「KEY WORDS」RA系阻害薬,副腎皮質ステロイド薬,口蓋扁桃摘出術,ステロイドパルス療法,IgA腎症診療指針