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臨床最前線
第57回 排便機能障害の病態診断と論理的治療
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- 掲載誌
- Frontiers in Gastroenterology Vol.16 No.4 76-84, 2011
- 著者名
- 高尾良彦 / 辻塚一幸 / 菊池潔 / 奥田誠
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器
- 診療科目
- 産婦人科 / 消化器外科
- 媒体
- Frontiers in Gastroenterology
はじめに
排便機能は食と同様に日常生活に不可欠な生理現象であり,その乱れは社会生活や日常心理への影響も大きく,精神的な障害の一因となっていることもある。便秘や便失禁などの排便障害に対して従来は対症的な治療が行われてきたが,最近ではその病態が徐々に解明されて診断治療が体系化されてきた1)。本稿では,現在臨床で行われている排便機能障害の病態診断と論理的治療の現状と問題点についてその概要を述べる。
治療の基本は障害となっている病態を補正することだが,これが治療の到達目標ではない。このように述べると多少違和感を感じるかもしれないが,個々の患者背景が異なるために,同じ病態でも選択すべき治療法が異なることも少なくない。診断治療戦略を考えるためには,病態とともに日常生活の障害となっている実態を把握して,全人的な観点から治療法を選択しなければならないことが多い。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
