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M-Review

【特集 超高齢化時代の呼吸器診療】

基礎医学とのダイアローグ 喫煙によって誘導される線維芽細胞の老化とそれに対する抵抗性

Cigarette smoke-induced cellular senescence and resistance in lung fibroblasts

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掲載誌
THE LUNG perspectives Vol.24 No.3 70-74, 2016
著者名
金地伸拓
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
診療科目
呼吸器内科 / 老年科
媒体
THE LUNG perspectives

「Summary」慢性閉塞性肺疾患(COPD)と特発性肺線維症(IPF)はともに喫煙が危険因子であり,肺の老化と関連している。COPD 患者の肺線維芽細胞は細胞老化を認め,組織修復に関わる増殖能,遊走能,およびコラーゲンゲル収縮能は低下している。IPF 患者の肺線維芽細胞では逆に,増殖能,遊走能,コラーゲンゲル収縮能が亢進しており,これらは過剰な組織修復反応すなわち線維化促進反応を示している。正常肺線維芽細胞にたばこ煙を曝露させると,細胞老化が生じ,組織修復能が低下する。一方で,細胞老化に至らなかった線維芽細胞の線維化促進反応は著しく亢進する。たばこ煙で誘導される肺線維芽細胞のこの2方向の形質転換は,COPD およびIPF にみられる異なる特徴を部分的に説明しうる。すなわち肺線維芽細胞の老化から,両疾患の発症機序の一端がみえる。そして,この異なる2つの性質は,グルタチオンやN-アセチルシステインなどのアンチオキシダントによって,ともに誘導されにくくなる。
「Key words」慢性閉塞性肺疾患,特発性肺線維症,たばこ煙,細胞老化,線維化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

THE LUNG perspectives2016年夏号(Vol.24 No.3)

肺は代謝・生理・免疫など機能面においても,疾患の原因・病態・診断・治療など臨床面においても,他に類を見ない多様性を持つ。

本誌は成長・加齢に深く関わる気管支喘息・肺気腫・感染症・呼吸不全・肺癌などの疾患を対象に,分子生物学・生理学・形態学・生化学・免疫学などの広い視野から病因・病態・治療を捉える。最新の知見と,基礎的・古典的知識の双方を踏まえた新鮮で正確な情報を提供。

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【特集 超高齢化時代の呼吸器診療】

第一線で働く医師たちからのオピニオン