大腸癌の診断・治療に携わる外科・内科・内視鏡・放射線・病理等の医師を対象とし,大腸癌を外科医や内科医のみの視点でなく,総合的な観点から検討された情報を発信し,診断や治療の進歩のみならず,分子生物学,遺伝子,病理,などを含めて,基礎研究から臨床への橋渡しを行い,さらには,海外の基礎研究・臨床のトピックスを同時並行的に伝えるべく,国際的な視点をもった雑誌を目指しています。
■特集 次世代のパーソナライズド・セラピーに向けて
SPECIAL ISSUES
・特集にあたって/森 正樹
・新しい観点からみた大腸癌の疫学/鈴木貞夫
・大腸癌ハイリスクと遺伝子多型/山本 健
・大腸癌の新規バイオマーカー/高角康志 ほか
・バイオマーカーを利用したがん分子標的薬の臨床研究/西尾和人
・抗EGFRモノクローナル抗体Cetuximabと遺伝子異常/門脇重憲 ほか
・抗VEGFモノクローナル抗体Bevacizumabとバイオマーカー/松阪 諭 ほか
・塩酸イリノテカンとUGT1A!遺伝子多型/市川 度 ほか
・《特別寄稿》新時代の分子標的―マイクロRNAの可能性―/井上 裕 ほか
・大腸癌の癌幹細胞/富丸慶人 ほか
REGULARS
○症例で学ぶ大腸癌顕微鏡アトラス
進行癌/味岡洋一
○大腸癌の分子生物学
癌の転移とEpithelical-mesenchymal transition/岩槻政晃 ほか
○FCC Special Interview この人に聞く!大腸癌最前線
渡辺 英伸/田中信治
○Q&Aで綴るレジデント・ノート
・最近,ベバシズマブ,セツキシマブ等の分子標的薬が臨床で使用されるようになりましたが,これまでの抗がん剤とどのように違うのでしょうか?/下山ライ ほか
・大腸癌の内視鏡治療の際の,抗血小板薬・抗凝固薬の取り扱いについて教えて下さい。/斉藤裕輔 ほか
EGGR検査に関するコンセンサスミーティング
セツキシマブ治療におけるEGFR検査の現状とポイント