内容紹介
近年の脂質代謝の研究は医学，工学，薬学，農学などあらゆる分野で，基礎的な研究にとどまらず応用の分野においても急速な進歩を遂げてきており，それらが病気の診断・治療に直接，間接に貢献してきたといえる。このような進展著しい脂質の研究の現況を，さまざまな視点から捉え，詳細な解説を加える専門誌。
目次
■特集 ケトン体
・特集にあたって／久米真司
Ⅰ. 基 礎
1. ケトン体産生の制御機構と抗老化／西田友哉
2. ケトン体の臓器保護と治療応用への可能性／堀口淳矢 ほか
3. ケトン体による脂肪細胞機能制御／西谷重紀 ほか
4. SGLT2 阻害薬の臓器保護におけるケトン体の役割／宮地康高 ほか
5. 代謝制御におけるケトン体受容体の役割／西田朱里 ほか
Ⅱ. 臨 床
1. ケトン体代謝を介した心血管代謝調節／有馬勇一郎
2. てんかん治療におけるケトン食の有用性とメカニズム／井上賢治
3. ケトアシドーシスとは何なのか？ Back to the Basics／柴垣有吾
■連載
○見る脂質のページ〈イメージングと細胞解析でみるイムノメタボリズム〉
第4回 1細胞イムノメタボリズム：脂質代謝解析による記憶T前駆細胞の同定／遠藤裕介
○―海外文献紹介―レビューと考察（19）
妊娠中のスタチン曝露と周産期アウトカム／中西修平
〇留学体験記（11）（12）
No.11 See you down the road.／渋江公尊
No.12 ボストンで考えたこと，日本に戻って考えていること／平池勇雄
〇World Watch
渡米後27年の軌跡：人の縁・日米文化の融合／相川眞範
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