糖尿病人口の増加，その内容の多様化に伴って糖尿病専門医を必要とする現在，
1．糖尿病学の現状と今後の趨勢の把握，
2．臨床医が日常の診療の場で応用できるような情報提供，
3．糖尿病疾患のQOLの向上のための治療法の模索，
を編集の柱とした図， 表，写真が満載の学術情報誌。
■特集 ストレスと糖尿病
○座談会
わが国の糖尿病の現況と変遷
・特集にあたって／春日雅人
I．総論
・ストレスと生体反応～Nrf2-Keap1システムによるストレス応答の制御～／宇留野晃 ほか
II．細胞レベルにおけるストレス反応と糖尿病
・酸化ストレスと膵β細胞／小宮幸次 ほか
・酸化ストレスとインスリン抵抗性／福原淳範 ほか
・酸化ストレスと細小血管症／久木留大介 ほか
・ERストレスと膵β細胞／松田友和 ほか
・ERストレスとインスリン抵抗性／古橋眞人
・熱ストレスとインスリン抵抗性／近藤龍也 ほか
III．個体レベルにおけるストレス反応と糖尿病
・神経内分泌系におけるストレス反応と糖尿病／吉松博信
・糖尿病における大血管障害と酸化ストレス／井口登與志
・ストレス時における血糖管理／宗 友厚
・ストレス時における血管管理／田村洋行 ほか
■連載
◎目でみるページ：目でみる糖尿病眼科診療
血管新生緑内障／池田誠宏
◎対談
栄養学のこれからの展開（1）／香川靖雄 ／金澤康徳
◎症例検討
1型糖尿病の治療中に突然死した50歳女性／富田益臣 ほか
◎総説
SGLT阻害薬／大野晴也 ほか
◎基礎講座：膵β細胞の再生医療
膵外分泌細胞から新たな膵β細胞の誘導／南幸太郎 ほか
◎海外文献紹介
・GLP-1によるグルカゴン分泌抑制・インスリン分泌刺激の血糖降下作用への寄与は同程度である／成宮 学
・膵β細胞や膵島組織において細胞内でのn-3系多価不飽和脂肪酸の産生とn-3系多価不飽和脂肪酸に対するn-6系多価不飽和脂肪酸の比率の低下はインスリン分泌を増強し，サイトカインにより誘導される細胞死に対する保護作用をもつ／山野 言
・メトホルミンはAMPK非依存的にrag GTPaseを介してmTORC1活性を抑制している／江藤博昭 ／木戸良明 ／浅原俊一郎
・ブラジキニンB1，B2受容体欠損はAkita糖尿病モデルマウスにおいて糖尿病腎症，神経障害，骨粗鬆症を悪化させる／武田尚子
・大気中の微小粒子状物質（PM2.5）と糖尿病／野田光彦