内容紹介
医療界におけるQOL尊重の趨勢に伴い,がんの疼痛対策はもとより,終末期医療のあり方の再検討,がん治療の副作用対策など,対症療法を重視すべきとの議論は盛んになりつつある。がんの諸症状を対象とした対症療法のさまざまな問題点をクローズアップし,医療従事者の診療時の一助となるべく平易に解説。
目次
○特集 がん治療医に聞く:実地臨床に必要な疼痛緩和の知識
・はじめに/佐々木治一郎
・化学放射線療法による口腔や食道の痛み・苦痛の緩和/山下 拓
・パンコースト腫瘍による痛みの緩和/石原未希子 ほか
・皮膚浸潤・自壊による痛み・苦痛の緩和/大谷彰一郎
・右季肋部痛:肝胆膵がんの痛みの緩和/上野 誠
・イレウスに伴う痛み・苦痛の緩和/陶山浩一
・後腹膜浸潤による痛み・苦痛の緩和/三宅秀明
・下腿浮腫による痛み・苦痛の緩和/濵西潤三 ほか
・多発性骨髄腫の痛みの緩和/河野 和 ほか
○連載
・What's New[新連載]
日本癌治療学会認定がん医療ネットワークナビゲーター/佐々木治一郎 ほか
・現場で役立つがん看護[新連載]
診断期~治療期の患者を支える外来がん看護/谷口 愛
・がん患者のための薬物療法講座[新連載]
鎮痛薬・症状緩和治療薬:患者さんに上手に使ってもらうには/龍 恵美
・疼痛緩和に必要な画像検査とそのタイミング[新連載]
がん患者の痛み=がん性疼痛とは限らない/西 智弘
・リレーエッセイ-“痛み”の周辺から-(28)
オピオイド誘発性便秘症治療薬ナルデメジンの開発/鈴木 勉
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