内容紹介
医療界におけるQOL尊重の趨勢に伴い,がんの疼痛対策はもとより,終末期医療のあり方の再検討,がん治療の副作用対策など,対症療法を重視すべきとの議論は盛んになりつつある。がんの諸症状を対象とした対症療法のさまざまな問題点をクローズアップし,医療従事者の診療時の一助となるべく平易に解説。
目次
■特集 せん妄への対策とケア
・せん妄の要因と診断/井上真一郎 ほか
・せん妄に対する治療/秋月伸哉
・せん妄を起こしやすい薬剤と薬剤調整/玉井英子 ほか
・せん妄患者のアセスメント/金子亜矢子
・せん妄患者のケア/馬場華奈己
・せん妄患者の家族へのケア/小迫冨美恵
・せん妄と安全対策/後藤朝香 ほか
■連載
○がん疼痛緩和対策のアドバイス/武田文和 ほか
1.がん患者の抑うつを適切に診断して治療的介入を行うためには,どのような点に留意すればよいでしょうか。
○基礎医学セミナー 第4回
がん患者の症状緩和のために―がん悪液質の予防,症状改善をめざす基礎医学研究/上園保仁
○リレーエッセイ―“痛み”の周辺から―(20)
日本の病院を回り歩いての印象から/武田文和
○海外論文紹介/田中奈津子 ほか
・がんに関連する倦怠感の理学療法管理:英国の最新調査
・頸部郭清後の疼痛と機能不全に対する鍼治療:RCTの結果
・皮膚潰瘍を伴った腫瘍部の悪臭対策の系統的レビュー
・鍼治療のエビデンスは,われわれに何を伝えるのか
・慢性の呼吸困難感緩和に手持ちの扇風機は有用か
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