高齢化に伴う骨粗鬆症の増加,あるいは小児の骨の脆弱化に伴う骨折の増加などから,近年骨疾患に対する関心がますます高まりつつある。本誌は,骨に関する最新の基礎的および臨床知見を,主として一般の医師および医学生に分かりやすく解説し,骨疾患に対する理解を深めることをねらいとした学術情報誌である。
■特集 骨粗鬆症リエゾンサービス
○特集にあたって―/鈴木敦詞
Ⅰ.リエゾンサービスはなぜ必要か?
1.骨粗鬆症の疫学/伊木雅之
2.骨粗鬆症治療薬と服薬継続率/石島旨章 ほか
3.リエゾンサービス 世界の動向―FLSとOLS/萩野 浩
Ⅱ.骨粗鬆症リエゾンサービスと骨粗鬆症学会認定医制度
1.骨粗鬆症リエゾンサービスの概要と経緯/細井孝之
2.骨粗鬆症マネージャー認定制度/石橋英明
3.骨粗鬆症学会認定医制度/今西康雄
4.骨粗鬆症検診とリエゾンサービス/中藤真一
5.医療機関における骨粗鬆症リエゾンサービスの現状と問題点/池田 聡
Ⅲ.骨粗鬆症リエゾンサービスの実践―OLS-7の運用
1.骨粗鬆症のリスク評価ツール/藤原佐枝子
2.背景因子の評価―既存骨折と続発性骨粗鬆症/山内美香
3.骨粗鬆症と栄養評価・指導/塚原典子
4.運動療法と転倒リスク評価/藤田博曉
5.服薬指導とアドヒアランスの向上への取り組み/三浦雅一 ほか
6.骨粗鬆症のQOL・ADL評価/森脇健介
7.循環型リエゾンサービスの構築―診療システム構築への取り組み/鈴木敦詞
■連載
◎ホネのかたち 骨を見る立ち位置3-肩と重量-/遠藤秀紀
◎日本骨代謝学会との提携コーナー
海外文献紹介×Hot paper/波多賢二/網塚憲生/小野岳人
■巻頭
○グラビア「αklotho遺伝子変異マウスの低リン餌飼育による歯槽骨の組織異常回復」/長谷川智香 ほか
○編集スタッフ一覧
■巻末
○既刊特集案内
○次号予告