2006.06.01 発売
ゾレドロン酸のEBM
監修尾形 悦郎
臨床医学_外科系 > 整形外科学
| 定価 | 4,180円(本体3,800円+税) |
|---|---|
| 発行形態 | B5判 / 158ページ |
| ISBN | 978-4-89600-978-1 |
おすすめポイント
現在使用可能なビスホスホネート薬として,もっとも作用の強力なゾレドロン酸。その構造・基礎から臨床効果・将来展望までを悪性腫瘍に伴う高Ca血症・骨転移を中心に解説。
内容紹介
ゾレドロン酸は現在使用可能なビスホスホネート薬として,最も作用の強力なものである。事実,それまでのビスホスホネート薬に比べ,ゾレドロン酸の効果は癌に伴う高カルシウム血症などに対して,先行するビスホスホネート薬に比べ明らかな優位性を示した。しかし骨転移の防止,さらに治療ということになるとなお完璧ではない。破骨細胞阻害療法には骨転移治療薬としてはやはり限界があることも明らかである。・・・・
我々臨床医としては,骨に対する選択性に優れ,比較的副作用が少なく[稀にではあるが,強力なビスホスホネート治療に際し顎骨に壊死(osteonecrosis)の起こることがあるので注意を要する],なお充分とは言えないが,有意な骨転移予防・治療効果を持つビスホスホネート薬をまず自家薬籠のものとし充分これを活用し,がん患者のQOLを高める必要がある。ゾレドロン酸をはじめとするビスホスホネート薬は癌に伴う高カルシウム血症,骨転移に伴う痛み,さらには骨転移の進展に明らかな効果を発揮するからである。
(尾形悦郎「序」より抜粋)
目次
第1章 ゾレドロン酸の概要
1.癌と骨病変の分子細胞生物学―ビスホスホネート治療の理論的基盤
/はじめに/ビスホスホネート発達の歴史/ビスホスホネートの化学構造と活性との関係/ビスホスホネートの薬物学的特徴/CTIBLのメカニズム/CTIBLに対するビスホスホネートの効果/癌の骨転移のメカニズム/癌の遠隔臓器転移に対するビスホスホネートの効果/ビスホスホネートの抗腫瘍効果/ビスホスホネートと副作用/おわりに
2.ビスホスホネートの基礎
/はじめに/ビスホスホネートの構造/ビスホスホネートの破骨細胞への作用機序/破骨細胞以外の細胞への作用/薬剤としてのビスホスホネート/おわりに
第2章 ゾレドロン酸の臨床上の位置づけ
1.悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症
/はじめに/HCMの病態/HCMの治療/おわりに
2.悪性腫瘍転移に伴う骨関連症状
/はじめに/SREの内容と頻度/骨転移の病態別にみた症状や疼痛の特徴/SREに含まれる骨転移関連の症状/手術療法/ビスホスホネートの研究で明らかにされたSREについての頻度/おわりに
3.ゾレドロン酸の安全性―長期投与・相互作用に関して
/はじめに/患者母集団の概要/患者母集団での有害事象/患者母集団での腎機能分析/日本人患者におけるゾレドロン酸の安全性/ゾレドロン酸の長期安全性/ゾレドロン酸および薬物相互作用/まとめ
第3章 エビデンスからみたゾレドロン酸
1.ゾレドロン酸の臨床試験:Overview
/はじめに/骨転移に対するパミドロン酸のエビデンス/骨転移に対するゾレドロン酸製剤のエビデンス/ビスホスホネート製剤の使用ガイドライン/本邦におけるビスホスホネート製剤の使用ガイドライン/ゾレドロン酸製剤の展望/おわりに
2.乳癌骨転移に対するゾレドロン酸の臨床効果
/はじめに/乳がん骨転移治療に使用されているビスホスホネート/パミドロン酸vsプラセボ/ゾレドロン酸vsプラセボ/ゾレドロン酸vsパミドロン酸
3.多発性骨髄腫に対するゾレドロン酸の臨床効果
/はじめに/前立腺癌の骨転移治療の重要性/HRPCの骨転移に対する従来のビスホスホネート製剤の効果/HRPCの骨転移に対するゾレドロン酸の臨床成績/前立腺癌患者に対するゾレドロン酸の治療指針/腎癌(腎細胞癌)の骨転移に対するゾレドロン酸の臨床成績/おわりに
4.固形癌の骨転移に対する大規模臨床試験
/はじめに/患者と方法/結果/結論/まとめ
第4章 ゾレドロン酸の将来展望
1.ゾレドロン酸の将来展望
/骨転移治療薬としてのゾレドロン酸/ゾレドロン酸の抗腫瘍効果について/ゾレドロン酸の今後の課題/おわりに
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