書籍
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2006.04.01 発売
PDEⅢ阻害薬の使い方
ミルリノンの基礎から臨床まで
定価 4,400円(本体4,000円+税)
発行形態 B5判 / 132ページ
ISBN 978-4-89600-950-7
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4,400 (税込)
内容紹介

1997年,若手,中堅の第一線で活躍している循環器科医が集まり,「中之島心不全カンファレンス」として年2回の勉強会が始められ,現在早くも18回を重ねるに至っている。本書はこの勉強会を通じて集められ,検討を加えられた心不全治療に関する数多くの情報をまとめ上げたものである。初期の頃,賛否両論が闘わされていたPDEⅢ阻害薬の臨床的意義に関するいくつかの疑問も,参加した方々の真摯で根気強い努力によって,臨床での活用を通じ少しずつではあるが解き明かされ,さらには最近開発され導入された新しい生理活性物質に由来する協力かつ即効的な心不全治療との役割分担についても解明が進みつつある。


本書を刊行するにあたり,臨床の現場ですさまじい心不全と対峙している多くの専門医にとって,この薬剤を臨床に活用していくうえでよい指針になることを願うものである。


(本書「序文」より)

目次

第1章 基礎・総説

○選択的PDEⅢ阻害による心筋収縮性調節の特徴

/1.具体的ポイント/2.cAMPとPDEⅢ/3.PDEⅢ阻害薬 ミルリノンの強心作用とcAMP/4.PDEⅢ阻害薬 ミルリノンの強心作用の特徴/5.cAMPと心機能調節/6.cAMPコンパートメント/7.うっ血性心不全とcAMP/8.総括


第2章 基礎・検証

○カテコラミン反応不良心不全症例に対するミルリノン追加併用療法―心不全動物モデルを用いた検討

/1.具体的ポイント/2.症例提示/3.動物モデルによる検討/4.方法および結果/5.考察/6.総括


第3章 臨床・総説

○PDEⅢ阻害薬を心不全の臨床へ応用する

/1.具体的ポイント/2.心不全の重症度分類/3.PDEⅢ阻害薬による急性心不全治療/4.PDEⅢ阻害薬使用の実際/5.慢性心不全治療法の変遷/6.学会の風景


第4章 適正使用

○ミルリノンの適応症例と不適症例―安全に使用するための注意点

/1.具体的ポイント/2.症例提示/3.ミルリノンの作用と副作用/4.ミルリノンの適応,投与の考え方/5.注意を要する症例―より安全に使用するために/6.透析患者におけるミルリノン投与/7.不適な症例/8.総括


第5章 軽症例治療

○初期治療薬としてのミルリノンの検討―旧制心不全軽症例クリニカルパス

/1.具体的ポイント/2.症例提示/3.急性心不全軽症例クリニカルパスの概要/4.ミルリノンの効果/5.総合成績/6.総括


第6章 重症例治療

○カテコラミン抵抗性症例(重症例),離脱例におけるミルリノンの有用性

/1.具体的ポイント/2.症例提示/3.カテコラミン抵抗性の重症心不全におけるミルリノンの使い方/4.重症心不全における血行動態とカテコラミン製剤の限界/5.重症心不全(カテコラミン抵抗性)におけるミルリノンの使い方/6.総括


第7章 他剤併用治療

○他剤併用でのミルリノンの有用性

/1.具体的ポイント/2.症例提示/3.ミルリノンにおkる他剤併用の意義/4.強心薬としての低用量ミルリノンと低用量ドブタミンの併用/5.β遮断薬とPDEⅢ阻害薬の併用/6.急性心不全発症時のβ遮断薬の中断


第8章 間欠投与

○慢性心不全におけるミルリノン間欠投与法

/1.具体的ポイント/2.症例提示/3.間欠投与が生まれた背景/4.ミルリノン間欠投与検討内容/5.総括


第9章 周術期管理

○心臓外科領域でのミルリノンの有用性

/1.具体的ポイント/2.推奨症例におけるミルリノンの代表的な投与方法と症例提示/3.総括


第10章 効果判定

○ミルリノン投与の効果判定―時間,基準など

/1.具体的ポイント/2.症例提示/3.本章の目的/4.効果判定の時間は?/5.効果判定の基準は?/6.総括

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