2015.01.30 発売
Year Book of RCC 2014
編集冨田 善彦 | 金山 博臣 | 植村 天受 | 篠原 信雄
臨床医学_外科系 > 泌尿器科学
| 定価 | 4,180円(本体3,800円+税) |
|---|---|
| 発行形態 | B5判 / 162ページ |
| ISBN | 978-4-7792-1393-9 |
おすすめポイント
腎細胞癌に関する現時点での知見と,現場の感覚を失わない「本当のところ」がわかる1冊。
内容紹介
本来,癌治療の目的は「治癒」ですが,進行例ではすでにがん細胞が全身に転移していることはよく知られていることです。その微小転移が臨床的な転移巣になり,ついには死亡に至ります。ですから,「治癒」は限局例では手術により達成されますが,進行例では極めて困難であることは言うまでもありません。代わりの目標は良いQOLでの長期の生存,ということになります。微小転移はあるけれども,臨床的転移巣にならなければ,また臨床的転移巣があっても縮小するか,不変であり,かつ症状もなく臓器組織の機能に支障を来さなければ,普通の生活ができるわけです。残念ながら分子標的薬が登場しても,長期奏功例はそう多くはありません。逆説的になりますが,だからこそ,そういった症例から学ぶべき点は少なくない,と思います。本号Round Table Discussionでは,編集者の先生方から長期奏功例についてご提示いただき,ディスカッションをしていただきました。
今年は,もう一つ大きなトピックがあります。それは,昨年,『Science』誌にBreakthrough of the Yearとして表紙を飾ったimmune checkpoint inhibitorの登場です。その鍵となる分子の一つPD-1については,その発見に携わられた石田先生にご執筆いただきました。また,現在開発の進むnivolumabとipilimumabを中心とした現状のまとめと,既存の免疫療法,種々の薬剤との併用療法の効果の再確認も合わせてWhat’s New in RCCのコンテンツを企画しました。
ロボット補助下腎部分切除術の導入や開発の進むimmune checkpoint inhibitorなどめまぐるしく変化する腎細胞癌の治療ですが,本誌が皆さんの理解の一助となれば幸いです。
(編集者「序文」より)
目次
Ⅰ Round Table Discussion
RCCのdurable CRを目指して―分子標的薬長期奏効例に学ぶ―/冨田善彦/金山博臣/植村天受/篠原信雄
Ⅱ What's New in RCC
1.Immune Checkpoint阻害薬
1)PD-1:発見の経緯と研究の歴史/石田靖雅
2)免疫編集と抗PD-1抗体(ニボルマブ)の開発状況/冨田善彦
3)抗PD-L1抗体,抗CTLA-4抗体の開発状況/高橋正幸 ほか
2.癌ワクチン療法/吉村一宏 ほか
3.サイトカイン療法
1)COX-2阻害薬/篠原信雄
2)IAT(インターロイキン+インターフェロン+テガフール・ウラシル)療法/加藤智幸 ほか
3)進行性腎細胞癌に対するI-CCA療法(インターフェロンα,シメチジン,シクロオキシゲナーゼ-2阻害薬およびレニン・アンジオテンシン系阻害薬併用療法)/藤井靖久
4)インターフェロン+ソラフェニブ併用療法/河野吉昭 ほか
Ⅲ 付録
RCC関連演題の一覧(ASCO 2014,AUA 2014,ESMO 2014)
索引
編集者プロフィール
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