2010.04.01 発売
座談会 うつ病治療
―現場の工夫より
執筆神田橋 條治 | 原田 誠一 | 渡邊 衡一郎 | 菊地 俊暁
臨床医学_内科系 > 精神医学
| 定価 | 1,980円(本体1,800円+税) |
|---|---|
| 発行形態 | B6判変型 / 258ページ |
| ISBN | 978-4-7792-0524-8 |
おすすめポイント
神田橋條治,精神薬理学の気鋭,認知療法の第一人者の邂逅から,マニュアルを超えたうつ病診療の知と技が生み出される。難治化がいわれる現代のうつ病への新たな工夫が見えてくる,精神科医必読の書。
内容紹介
うつ病治療は混沌の時代に入っている。薬物治療のオーグメンテーション(薬物増強療法)も「いろいろ組み合わせたらどれかが効くだろう」という半ば祈りを込めた“カクテル処方”に陥っている。「患者さんはさまざまな症状を持っているけど,仮にその症状をすべて改善させなくても主要なものが一つ改善すれば,それにつられて他の症状もよくなっていく」といった視点,あるいはそのような遠い先の見通しが,いまの治療には見られない。
今回の座談では,うつ病治療を取り巻く時代背景を踏まえて,うつ病の治療論を考え直してみたいと思ってるんです。この本の出版意義もそこにあって,医師だけでなく臨床心理士や看護師など医療従事者はもちろん,できれば患者さんやご家族の方にも読んでいただきたいと願っています。
(神田橋條治「はじめに」より)
本書は,神田橋先生をはじめとする三人(おまけ一人)の医師が,患者さんをどうとらえ,そしてどのようなかかわりを持っていくのか,現場で行っている工夫のエッセンスが座談という形で存分に詰まっている。・・非常に実践的な内容が多くを占めており,ベテランから初学者まで,現在のうつ病治療に疑問を持っている人にとって必読の本である。そして私と同じようにある程度経験を積み,ややもすれば治療に自身を持ち始める中堅医師にとって,冷や水を浴びて原点に立ち帰らせてもらえる本である。
(菊地俊暁「あとがきに代えて」より)
目次
はじめに
第一章 臨床現場の愚痴とうつ病の症候論
第二章 うつ病の病因論・治療論における現状
第三章 うつ病の薬物療法
第四章 抗うつ薬の副作用とアドヒアランス
第五章 症候論と精神療法
第六章 うつ病治療における心理共育とその実例
1. 初期治療における精神療法
2. 回復期に入るまでと回復期の精神療法
3. 病前性格と関連する心理教育の実例
第七章 うつ病治療における認知行動療法とその実例
1. 「強い慢性葛藤」が背景に存在している症例
2. 他の病態の視点を導入して行う認知行動療法
3. 背景に人格障害が併存している症例
第八章 うつ病論雑感
1. 「自殺とその予防」
2. 「数値の力」
3. 「発達障害」と「うつ病」
4. 「ECT」について
特別寄稿
・ 物語「陰陽論で精神科治療を」/神田橋條治
・ うつ病の外来診療におけるヒント―お薬の上手な使い方について―/渡邊衡一郎
・ うつ病の診断と治療の組み立て/原田誠一
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