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胃癌診療の歴史

第2回 胃切除術の黎明期[2]ビルロートと病理学

岡島邦雄

胃がんperspective Vol.2 No.1, 67-69, 2009

Billroth一門は, 胃癌の胃切除術式を開発するため, 前回紹介した動物実験で手技的な問題を解決していった. それと同時に, 胃癌患者の剖検記録を解析して幽門癌の特徴を知り, 外科治療の適応と治療への応用を模索している. 今回はBillrothと病理学の関わりを紹介する. 「1 病理学との出合い」Billroth(1829~1894)は1849年に20歳でGottingen大学に入学した. 同大学では, Billrothが終生の師と仰ぎ敬愛する外科教授のバウム(Willhelm Baum:1799~1885)の薫陶を受けた. BillrothはBaumの理論と臨床を一体にした外科医の姿勢に感銘を受けるとともに, Baumのもつ幅広い基礎知識に強く惹かれた. さらに, もう1人強く影響を受けた教授がいた. それは, 生理学者であり, 病理学者であるワグナー(Rudolph W.Wagner:1805~1864)である.

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