レジデントからのQ&A
IT-1とIT-2の使い分けについて教えてください
胃がんperspective Vol.2 No.1, 52-53, 2009
A 早期胃癌に対する内視鏡治療は, 外科的な開腹手術に比べて, 患者のQOL(quality of life)の点で明らかに優れており, 広く行われるようになりました. 1990年代までは, 根治を目的とした早期胃癌の内視鏡治療は多くの場合, ストリップバイオプシー1)やEMRC(endoscopic mucosal resection using a transparent plastic cap)2)などによる内視鏡的粘膜切除術(EMR)が主流でしたし, 平尾らが1983年に発表した, 針状ナイフを用いて粘膜を切開するERHSE(endoscopic resection with HSE injection)3)も, その手技の困難さからごく限られた施設でのみ行われていました. しかし, EMRに際して一括切除の重要性が主張されるようになり, 1990年代後半より, 細川・小野らによりITナイフ(insulation-tipped electrosurgical knife)を用いて粘膜切開後, さらに粘膜下層を剥離する切開剥離法が提唱されました4-6).
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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。