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State of the art(胃がんperspective)

胃癌における分子標的治療

土井俊彦

胃がんperspective Vol.2 No.1, 30-41, 2009

細胞障害性抗癌剤による胃癌治療は, 経口抗癌剤, イリノテカン, タキサンを導入して生命予後の改善を実感するに至っているが, その効果においては限界になりつつある. 分子標的治療薬におけるPOCを得るために必要な胃癌の分子解析は, わが国を中心にリードしてきた. EGFR阻害剤にはじまり, HER2阻害剤, 血管新生阻害剤, マルチターゲットチロシンキナーゼ阻害剤などの早期臨床試験が数多く検討され, 今後, 分子標的治療の胃癌での重要性がさらに増してくると考えられる. 「1 消化器癌に対する分子標的治療」消化器癌, とくにわが国における胃癌に対する化学療法はここ数年で大きく変化しようとしている. 術後補助化学療法, 切除不能進行再発胃癌に対する第III相臨床試験の結果から標準治療の候補が示され, それに呼応して分子標的治療薬の胃癌への展開もめざましく, 早期臨床試験への導入が行われている. それとともに切除不能進行胃癌に対する抗癌剤治療は, 経口5-FU薬, イリノテカン(CPT-11), タキサン系薬などのプラチナ製剤などの新たな抗癌剤の導入が相次いだが, 治療成績は頭打ちになりつつあり, 新規抗癌剤としての分子標的治療薬が注目されている1, 2).

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