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Special Articles(Epilepsy)

1.てんかん発作およびてんかんの国際分類の現状

井上有史

Epilepsy Vol.1 No.1, 17-22, 2007

はじめに てんかんおよびてんかん発作の国際分類は, 臨床や研究, 教育に広く利用されている. 現在流布しているのは1981年の発作分類1)と1989年のてんかん分類2)であるが, すでに20年近い, あるいはそれ以上の歳月が経っており, 時代にあわせて改訂する必要が認識されてきた. 国際抗てんかん連盟の分類委員会は1997年以来議論を重ねているが, 新たな分類はまだ承認されていない. この間, 新しい症候群や用語が誕生し, それらがすでに頻用されている現状があり, また診断要綱案やその代替案が提唱されるなど, 少なからぬ混乱がある. 本稿は, てんかん発作およびてんかん分類の現況を概説した. 1 てんかん発作およびてんかんの定義 国際抗てんかん連盟および国際てんかん協会によるてんかんおよびてんかん発作の定義が2005年に発表された3). これは概念的な定義であるが, 医療や福祉, 行政の共通言語として有用と思われる. ・てんかん発作とは, 「脳の異常に過度なあるいは同期性のニューロン活動に起因する一過性の徴候・症状の発現である」・てんかんとは, 「てんかん発作を生じさせる持続的な病態と, この病態の神経生物的, 認知的, 心理学的および社会的な帰結を特徴とする脳の障害である.

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