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神経幹細胞と多能性幹細胞―わが国における幹細胞研究の最前線

Ⅰ.組織幹細胞 間葉系幹細胞の予期的な分離・同定

馬渕洋森川暁砂堀毅彦松崎有未

再生医療 Vol.6 No.3, 31-36, 2007

「はじめに」 骨髄は赤血球やリンパ球, 血小板といった血球細胞をはじめ, 内皮細胞や脂肪, 線維芽細胞といった多種の細胞により構成され, それら多様な細胞種は源となる幹細胞が自らの未分化性を維持しつつ増殖, 分化することよって一生にわたり恒常的に維持されている, と考えられている. 骨髄中に存在する幹細胞中, その性状が最も明らかにされているのは造血幹細胞であり, すでに骨髄移植による血球系の再建が実用化されている. 一方, 骨髄には造血幹細胞とは異なる骨・軟骨・脂肪への分化能を有する間葉系幹細胞の存在が知られている. 1970年代, Friedensteinらにより線維芽細胞様のコロニーを形成する細胞集団から, 間葉系への分化誘導が可能であることが報告されて以来1), 骨髄間葉系幹細胞の性状や機能についてのさまぎまな論文が報告されている2)3). 骨髄由来の間葉系幹細胞は, その再生能力や多分化能, また自家移植を行った際の免疫学的拒絶反応, 倫理的な問題が比較的少ない点から, 細胞治療の有力な細胞供給源として期待されるようになった.

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