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基礎(インフルエンザ)

B型インフルエンザウイルスと抗インフルエンザ薬

畠山修司

インフルエンザ Vol.9 No.1, 21-27, 2008

B型インフルエンザウイルスの外観はA型ウイルスのそれと似通っていて, 電子顕微鏡で両者を区別することはできない. また, 引き起こす疾患はいずれもインフルエンザであり, 臨床像に大差はない. しかし当然, B型ウイルスにはA型ウイルスとは似て非なる特徴がある. その微妙な特徴の差異は, 臨床的にも若干の違いをもたらすようである. ここではB型インフルエンザウイルスのウイルス学的特性, 治療効果, 薬剤耐性について, A型ウイルスとの違いに着目しながら論じる. 「はじめに」インフルエンザウイルスは, 核蛋白質(NP)とマトリックス蛋白質(M1)の抗原性の違いによりA, B, Cの3型に分けられている. A型インフルエンザウイルスはさらに, ウイルス表面に存在するヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という糖蛋白質の抗原性の違いによって16HA亜型(H1~H16)と9NA亜型(N1~N9)に分類されているが, B型ウイルスのHA, NA蛋白質の型内での抗原性の違いはA型ウイルスでみられるほど大きくないため, B型インフルエンザウイルスには亜型はない.

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