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肺高血圧症 up-to-date

肺高血圧症と呼吸不全

坂巻文雄

血管医学 Vol.8 No.3, 45-52, 2007

「Summary」呼吸不全を来す呼吸器疾患においては, 肺血管床の減少, 低酸素性肺血管攣縮(HPV), 肺血管リモデリング, 他の要因による肺動脈性肺高血圧症(PAH)を来し得る. 肺高血圧症は可逆的である場合が多いが, 不可逆的な右心不全(肺性心)を合併した場合の予後は不良である. 成因は電位依存性カリウムチャネル機能異常, Rhoキナーゼ, セロトニンの関与などが考えられるが, 不明の点も多い. 原疾患の治療に加え, 右心不全に対する治療および酸素療法をはじめとする呼吸管理が治療の主体である. 肺血管に選択的な血管拡張薬, もしくは血管リモデリングを抑制する治療法が期待される. しかし, 肺血管拡張薬は低酸素性肺血管攣縮を抑制することで, かえって換気血流比の不均等分布を増悪させ, 低酸素血症を悪化させる可能性もあるので注意を要する.

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