<< 一覧に戻る

小腸の内視鏡所見

第2回 小腸血管性病変

矢野智則山本博徳

Frontiers in Gastroenterology Vol.13 No.1, 46-49, 2008

「はじめに」上部・下部内視鏡検査で出血源が同定できずに小腸出血が疑われる場合, 潰瘍や腫瘍の他, 血管性病変からの出血を考える必要がある. 従来, 小腸検査の中心的役割を担ってきた小腸造影検査では, 潰瘍や腫瘍など, 大きな形態変化を伴う病変の診断については有用である一方で, 形態変化の乏しい血管性病変については診断不可能であった. Double balloon endoscopy(DBE)とvideo capsule endoscopy(VCE)の登場により, 深部小腸の内視鏡観察が可能となった結果, これらの小腸血管性病変の診断が可能になってきた. 当施設での2000年9月から2007年3月末までの集計では, DBEを行って小腸の出血性病変を同定できた136症例のうち, 48例, 35%が血管性病変であった. 他施設からの報告でも, 23%~52%と報告1)-3)されており, 小腸出血性病変のうち, かなりの割合を血管性病変が占めている. しかし, 上記のように小腸出血性病変の内視鏡的観察が十分なされるようになってから, まだ歴史が浅く, 内視鏡所見の整理がされていない.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る