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脳卒中外科の最先端

EC-ICバイパス

小笠原邦昭小川彰

脳と循環 Vol.13 No.1, 33-36, 2008

脳主幹動脈の慢性的な閉塞・狭窄が原因である血行力学的脳虚血に関しては, 近年脳血流測定装置にて診断が可能となり, 有意に脳梗塞再発作をきたしやすいことが証明された. この結果に基づき, 血行力学的脳虚血症例を薬物治療群とこれにバイパス術を追加する外科治療群に振り分けた前方視的無作為試験(JET study)では, 外科治療群が薬物療法群に比して有意に重度脳虚血再発作が出現する頻度が少ないことが証明された. 「はじめに」脳主幹動脈の慢性的な閉塞・狭窄が原因で灌流域末梢の脳血流が低下し, 脳梗塞をきたす血行力学的脳虚血に関しては, 脳梗塞の再発予防として脳血流を術直後より増加させることの可能なバイパス術が有効であろうと考えられてきた1)-3). 本稿では, 内頸動脈あるいは中大脳動脈の慢性閉塞性病変による血行力学的脳虚血の考え方, およびこれに対するバイパス術の有効性を検討したJET study(Japanese EC-IC Bypass Trial)について述べる.

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