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侵襲をめぐるQ&A

(刺激伝達系)Q GISTに対するイマチニブの作用機序とその臨床効果について教えて下さい

西田俊朗

Surgery Frontier Vol.15 No.2, 94-99, 2008

A「はじめに―分子標的治療―」分子生物学的手法により, 発癌機構や癌細胞の増殖・進展機構が解明されつつある. 癌細胞と正常細胞の違いを遺伝子や蛋白質レベルで解析し, 癌細胞に特異的に発現し, 増殖・進展・転移に関与する分子を標的として, 薬を設計(創薬)することができるようになった. 実験室でつくられた新薬は, 動物実験やヒトを対象とした臨床試験でその有効性や安全性を確認した後, 日常診療に用いられる. このように, 細胞内外の特定分子を狙い撃ちし, その機能を抑えることにより癌を治す治療を分子標的治療といい, その薬を分子標的治療薬とよぶ. イマチニブは, 慢性骨髄性白血病の治療目的に, その原因遺伝子産物であるBCR-ABL蛋白質を標的分子として開発されたチロシンキナーゼ阻害剤である. 消化管間質腫瘍の発生と増殖機構 消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)は消化管の筋層に発生する間葉系腫瘍で, 消化管のペースメーカ細胞であるカハール細胞由来の腫瘍である.

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