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第54回血液凝固と炎症―最近の進歩― protease activated receptor(PAR)

丸山征郎

Surgery Frontier Vol.14 No.3, 69-72, 2007

はじめに 炎症反応(あるいは免疫応答)と凝固反応は, 密接にリンクしている. それは, この2つの反応が, 血管の破綻→出血→病原微生物の侵入というイベントと表裏一体をなしているからである. これらの一連の反応は, 血小板はもちろん, 広く炎症・免疫系細胞, 血管壁細胞, 線維芽細胞を巻き込んだ時間的, 空間的な広がりをもったワイドスペクトラムの反応である. したがって, 凝固線溶系, 血小板系, 血管壁系などの細胞は互いに有機的に連関している. これが, トロンビン受容体やF.Xaの受容体であるprotease-activated receptors(PAR)である. 本稿では, このPARsの最近の進歩や病態との関連などについて紹介する. <トロンビン受容体とPAR-1> 血液凝固カスケード活性化の最終産物(トロンビン)は, トロンビン受容体を介して細胞効果も発揮する1). このトロンビン受容体(thrombin receptor:TR)は, 図1に示したように, 膜7回貫通型, G蛋白共役型の受容体である. トロンビン受容体のユニークな点は, 受容体自身がトロンビンの基質であるという点である.

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