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免疫臓器としての肝臓

臨床肝移植例における免疫寛容の誘導

濱本理恵子吉元和彦Manuel E. Zeledon Ramirez猪股裕紀洋

Surgery Frontier Vol.13 No.2, 55-60, 2006

肝移植では, 意図的あるいは非意図的に, 拒絶が生じることなく免疫抑制剤から離脱できた症例が, 少なからず存在する. 免疫寛容のメカニズムや誘導について, 国内外でさまざまな研究や臨床的試みが行われている. しかし, 離脱を進める症例については, いまだ明確な指標がないことから, 原疾患などのバックグラウンドを考慮し, 慎重な選択が求められる. 免疫寛容誘導の試みとしてドナー特異細胞の投与や抗リンパ球抗体投与などの報告があり, 一部有用であったとの結果が得られている. これからは動物実験のデータや, 少しずつ積み重ねられた臨床的試みを基礎に, 寛容誘導可能症例の選択と積極的な導入を意識した免疫抑制療法を目指していく必要がある. CD4+CD25+制御性T細胞やFOXP3遺伝子といった免疫抑制能をもった要素が新たに免疫寛容の誘導方法に用いられる可能性がある.

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