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用語解説

ERAS(enhanced recovery after surgery)

谷口英喜

栄養-評価と治療 Vol.25 No.6, 68-72, 2008

ERASプロトコールは, エビデンスに基づき作成された術後回復能力強化プログラムである. その概略は, 入院前は患者教育・退院条件提示, 手術前は絶飲食期間短縮・炭水化物負荷, 手術中は最小侵襲の術式選択・過剰輸液回避・保温・無ドレーン, 手術後は疼痛管理・早期離床・過剰輸液回避・消化管蠕動促進薬投与・早期経口摂取, などである. その効果として術後罹病率低減, 安全性改善, 入院期間短縮, コスト削減などが得られることが報告されている. 当初は結腸開腹手術が対象であったが, その適応は拡大している. しかし, 現在日本での実施施設は少ない. 「I はじめに」患者の術後回復能力に影響を与える因子は, 手術中のストレスが主因と考えられていた. しかし近年, 数々の研究により周術期全体の管理方法によっても患者の術後回復能力が左右されることが, エビデンスを用いて示されてきた. Enhanced recovery after surgery(ERAS)(通称イーラス)プロトコールは, これらのエビデンスに基づいて作成された術後回復能力強化プログラムである.

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