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用語解説

Sarcopenia(筋肉減少症)

大荷満生

栄養-評価と治療 Vol.25 No.2, 65-68, 2008

「POINT」加齢に伴う筋肉量の減少と筋力の低下はsarcopeniaと呼ばれ, 高齢者の転倒や骨折, 寝たきりなどの自立障害を引き起こす大きな原因になる. 高齢者の健康維持や生活の質(quality of life;QOL)の向上には, 加齢に伴う筋肉量の減少を抑制し, 筋力を維持することが重要である. Sarcopeniaの発症には, 低栄養, 生体内のホルモンバランスの変化, 炎症性サイトカインの上昇, 筋肉組織局所における末梢神経支配の減退, 酸化ストレス, 活動性の低下などが関与する. しかし, sarcopeniaは適切な栄養治療や運動療法によって回復する可能性を十分に残した可逆性の変化である. たとえ後期高齢者であっても, 栄養治療と運動療法をうまく組み合わせれば, 筋肉量の増加や筋力の増強は可能で, 日常生活レベルの向上も期待できる. 「I はじめに」ヒトの筋肉量と筋力は加齢に伴い低下し, 20~80歳の間におよそ20~30%減少する1). この加齢に伴う筋肉量の減少と筋力の低下は, “sarcopenia(sarco=muscle, penia=lack of)”と呼ばれ2), 高齢者の転倒や骨折, 寝たきりなどの自立障害(loss of autonomy)を引き起こす大きな原因になる3).

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