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遺伝子操作実験動物-2 LOX-1遺伝子改変マウス

垣野明美沢村達也

The Lipid Vol.20 No.3, 4-10, 2009

「はじめに」血管内皮細胞は, さまざまな刺激やストレスを感知し, それらに的確に応答することにより臓器血流を保つ多彩な能動的機能を有する. 一方, 酸化LDLはマクロファージに貪食されて泡沫細胞を誘導するだけでなく, 血管内皮細胞に直接作用して血管内皮機能障害を引き起こす. われわれの研究室では, 酸化LDLの内皮細胞への作用を仲介する受容体として, 大動脈内皮細胞から酸化LDLの結合能を指標とした発現クローニングによりLOX-1(lectin-like oxidized LDL receptor-1)を同定し1), その生理的, 病態生理学的役割について検証を行ってきた. 本稿では, これまでにLOX-1遺伝子改変マウスを用いた実験により得られた知見を紹介し, 生体内におけるLOX-1の機能について考察したい. 「酸化LDL受容体LOX-1」LOX-1は, 273アミノ酸残基からなる分子量約50kDaの細胞膜一回膜貫通型のII型膜蛋白であり, リガンド結合部位であるレクチン様ドメインをC末端側にもつ(図(1)).

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