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脂肪細胞の新しい展開

脂肪細胞とマクロファージの相互作用

豊田拓矢菅波孝祥伊藤美智子亀井康富小川佳宏

The Lipid Vol.19 No.1, 57-63, 2008

肥満の脂肪組織には, マクロファージ浸潤の増加が認められ, 脂肪組織の炎症性変化における病態生理的意義が注目されている. われわれはすでに, 脂肪細胞に由来する飽和脂肪酸が, マクロファージにおける炎症性変化を促進し, これがマクロファージにおけるTNFαの産生を増加させて, 脂肪細胞における炎症性変化を増悪するという「悪循環」をきたすことを見い出し, 脂肪細胞とマクロファージのパラクリン調節系の存在を提唱した. 肥満の脂肪組織における, 脂肪細胞とマクロファージの相互作用は, メタボリックシンドロームや糖脂質代謝異常の新しい創薬ターゲットになることが期待される. 「はじめに」肥満, 特に内臓脂肪型肥満を背景として発症するメタボリックシンドロームの分子基盤として, 全身性の軽度の炎症性変化が指摘されており1), 多くの基礎研究あるいは臨床研究により, メタボリックシンドロームの上流に位置する肥満の脂肪組織そのものが, 炎症性変化をきたすことが明らかになってきた.

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