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インスリン抵抗性と炎症

Ⅲ インスリン抵抗性,炎症と臓器障害 RAS活性化と血管リモデリング

脇野修伊藤裕

Diabetes Frontier Vol.19 No.1, 69-73, 2008

「はじめに」血管組織は主に血圧の圧負荷をはじめ血流の乱れ, 液性因子に反応して構造が変化する. これは血管のリモデリングといわれているが, この現象は高血圧や糖尿病などに伴い進行する. 血管リモデリングにおいて最も重要な役割をもつ液性因子の1つはレニン-アンジオテンシンシステム(RAS)である1). 高血圧, 糖尿病においては血管組織においてRASの活性化が認められ, 血管のリモデリングは亢進し, 血管内腔の狭小化, 動脈硬化が進展する. 近年ではRASの下流のアルドステロン(Aldo)の血管に対する作用も注目され, レニン-アンジオテンシン-アルドステロンシステム(RAAS)の重要性が注目されている. 本稿では血管リモデリングにおけるRASおよびRAASの役割と糖尿病における意義につき解説する. I. RASと血管リモデリング RASは生体の血圧調節システムの1つである. RASの基質は肝臓で産生されるアンジオテンシノーゲン(AGT)であり, AGTは腎臓のjaxtaglomerular cell(JG細胞)より産生され, 流血中でレニン(renin)によりAng Iとなる.

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