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肝と糖尿病

肝臓における脂質代謝の制御

寺本民生

Diabetes Frontier Vol.18 No.5, 499-503, 2007

「はじめに」糖尿病においては, 脂質異常をみる頻度は高く, また, 糖尿病に合併する大血管障害においては脂質異常症の意義が高いこともよく知られている. そして, 脂質代謝の中心的役割を演じているのが肝臓である. このような観点から, 肝臓を中心とした脂質代謝の制御機構はエネルギー代謝を考える上できわめて重要である. 周知のように脂質は疎水性が高いため, 血清ではリポ蛋白として存在する. したがって, 血清脂質の代謝を理解するためにはリポ蛋白代謝を理解することが近道である. リポ蛋白はその生成ならびに機能からみて, 小腸由来のリポ蛋白[カイロミクロン(CM)], 肝臓由来のリポ蛋白(VLDL, LDL)とコレステロール逆転送系を担う高比重系リポ蛋白(HDL)とに分けられる. 肝臓はVLDL, HDLの合成臓器であるとともに小腸で合成されたCMの異化臓器でもあるということから, リポ蛋白代謝の中で最も中心的な臓器である. I. 小腸由来リポ蛋白(CM)と肝臓 食事中の脂質の90%以上はトリグリセリド(TG)である.

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