<< 一覧に戻る

基礎講座 糖尿病モデル動物

2型モデル(1)肥満型モデル OLETF肥満性2型糖尿病ラット:ヒト遺伝子座領域との相同性

松本耕三

Diabetes Frontier Vol.17 No.4, 503-507, 2006

「はじめに」欧米の2型糖尿病患者の8割は肥満性であるといわれている. われわれ日本人は彼らほどの肥満ではないが, 着実に肥満化しているらしく, それに伴い2型糖尿病患者も増大している. 最近の調査で腹腔脂肪の増大が大きく関与しているということが判明しつつある. おまけにアジア系の膵β細胞は肥満にとても弱いらしい. これまでに多くの人種にわたって, ヒトの大がかりな2型糖尿病原因遺伝子の探索が行われ, 原因遺伝子の含まれる領域の染色体マッピングは進展した. しかしその先, いわゆる原因遺伝子そのものへのアプローチはほとんど進展していない. ヒトの遺伝的ヘテロ性は極端に幅が広いこと, および, ヒトの生活環境は兄弟同士であっても成人後は極端に異なること. また2型糖尿病は複数の原因遺伝子群からなり, さらにそれらの遺伝子間相互作用が重なり複雑さが増すため, ヒトでは原因遺伝子そのものまでなかなかたどり着けないのである. そこで, 環境と遺伝的ばらつきをある程度調整可能な肥満性2型糖尿病動物の登場となるのである.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る