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印象に残る喘息症例

―小児科編― 鼻出血を伴う例

四家正一郎

喘息 Vol.19 No.1, 74-77, 2006

小児の気管支喘息ではしばしば鼻出血を伴うことがある. 多くの場合Locus kieserbachからの出血とされている. 稀ではあるが, 多量の鼻出血をきたした症例が印象に残っている. 気管支喘息の小児は発作間歇期でも, allergic shiner(眼の下のくま), allergic salute(鼻こすり), sandpaper skin(ざらざらした皮膚), 頭痛, 腹痛, 鼻血が認められる. 時には不定愁訴があり, allergic tension fatigue syndromeと診断される例がある. 筆者はかつて喘息児の鼻出血の原因が, 単に従来から言われているようなLocus kieserbachの局所的な反応ではなく全身的な反応ではあるまいかと疑問を抱き検討したところ, 血小板に一過性の機能障害をきたすことを認め報告した1). この頃抗原抗体反応の結果, マスト細胞からPAF(血小板活性化因子)の放出が見出されており, アレルギーと血小板の関係が更に検索されると思っていた. 凝固因子に何らかの異常が見出せるか否かを数例につき検討したが, 表1のごとく鼻出血の有無にかかわらず凝固因子の低下する例はなかった2).

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