骨形成・骨吸収の最近のトピックスⅣ
骨吸収 Pyk2/Src/Cblによる破骨細胞機能調節
THE BONE Vol.20 No.3, 37-42, 2006
破骨細胞が細胞外基質にαvβ3インテグリンを介して接着すると, Pyk2が活性化され, Pyk2/Src/Cbl複合体が形成される. 破骨細胞におけるこの3つの蛋白の機能的意義あるいはそれぞれのドメインの重要性をアデノウイルスを用いて検討した. Pyk2のSrcSH2結合サイトやCblのSrcSH3結合サイトに変異を導入すると破骨細胞の骨吸収機能が阻害された. さらにPl3Kを細胞膜上へとリクルートし, 活性化させる役割を果たすCblのチロシン(Tyr)-731の変異導入によっても強力に骨吸収機能が抑制された. インテグリンからPyk2, Src, Cblへとつながる複合体形成, そのリン酸化の流れは破骨細胞の骨吸収機能において重要な役割を果たしていると考えられる.
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