<< 一覧に戻る

生活習慣病としての高尿酸血症

メタボリックシンドロームにおける高尿酸血症の位置づけ

中島弘

Pharma Medica Vol.25 No.1, 15-19, 2007

「はじめに」運動不足や食生活の偏りから, 高脂血症, 高血圧症, 耐糖能障害などの「各種成人病」が併発する状態では, 以前から高尿酸血症の合併が多いことが知られていた. これらは今風にいえば「生活習慣病」の集合体といえ, その実数は最近非常に増加している. このなかでは, 内臓脂肪蓄積が上流因子となって, 動脈硬化性疾患のリスクファクターがcomorbidityとして集積するメタボリックシンドローム(以下MetS)において, 血清尿酸値が内臓脂肪蓄積量を反映するよいマーカーとなる可能性があり, 注目されている. 痛風関節炎の予備軍として扱われてきた高尿酸血症を, より広い視点から心血管疾患の危険因子群として扱い, 肥満是正などの生活習慣改善を主体として尿酸値を管理することを重要とする考え方が浸透してきた. 薬剤による尿酸降下療法は, 尿酸値が高いと直接の影響がある痛風発作や尿路結石頻度の軽減が目的であり, MetSの観点からは, 他のconlorbidityを是正してこそ, 動脈硬化性疾患のリスクが低減されると考えられる. 尿酸値を全身管理の指標, 生活習慣是正のインジケーターとしてモニターすることが有意義である.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る