臨床最前線
第68回 福島県浜通りの地域医療と肝疾患診療 福島第一原発事故を乗り越えて
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- 掲載誌
- Frontiers in Gastroenterology Vol.19 No.3 65-73, 2014
- 著者名
- 中山晴夫
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 糖尿病 / 消化器 / 感染症 / 癌
- 診療科目
- 一般内科 / 循環器内科 / 消化器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 腫瘍内科 / 老年科
- 媒体
- Frontiers in Gastroenterology
[はじめに] 当院は, 図1のように福島第一原発より南に44km離れた福島県浜通り地区唯一の救命救急センターをもつ災害拠点病院です. 今回の大震災はこれまでの都市型災害とは異なり, 多発外傷, 挫滅症候群, 広範囲熱傷などは少なく, 死亡者は津波による溺死がほとんどでした. なかでも当病院のあるいわき市は放射能汚染の風評被害もあり, 食料, 医薬品, ガソリンなどの物流はストップし, まさに福島県浜通り地区は兵糧責めに遭い籠城を余儀なくされました. 震災からすでに3年が経過しましたが, 原発は落ち着かず各所に震災の爪痕がまだ残っています. 震災前から地方の医療は医師不足のほかに, 住民のメタボリックシンドロームが問題になっていました. この震災で今まであった地方医療の問題がよりいっそう顕在化しております. 紙面をお借りして震災当時の状況や消化器科のなかでも肝疾患の診療データを提示しながら地方の現状とこれまでの診療・研究の一端をお示ししたいと思います.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
