本文へ移動
M-Review

脳におけるエストロゲンの見えざる作用

第27回 父性と性ステロイドホルモン

購入する

販売サイト「MeReBo」へ


掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.27 No.4 63-67, 2020
著者名
武谷 雄二
記事体裁
抄録 / 連載
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY

子育てに駆り立てるホルモンの役割は,比較的種を越えて保存されている。おそらく子育て行動の放棄は種の存続に関わるため,その仕組みを大幅に改変することはできなかったのであろう。

母性の発現に関わる内分泌学的調節の研究は枚挙に暇がないが,父性を喚起するメカニズムも母性と似通っていることが最近の研究で明らかにされつつある。メス/女性は仔/子の誕生に先立って,妊娠・授乳に伴うホルモン変化が母性の開花の呼び水となる。一方,オス/男性も妊娠中のパートナーと生活をともにすることが,父性の芽生えを促している。すなわちオス/男性は妊娠を経験しないので,仔/子の誕生によって,卒然と父性が現れるのではなく,妊娠中のパートナーとの接触が序奏となることは前号で述べた。また父性行動とホルモンとの関係は,ホルモンが父性を発現させるが,子育てがホルモン分泌を調節しているという側面もある。ホルモン作用と必要に迫られた育児行動があいまって父性が形成される。本稿では父性発現に関わるテストステロンとエストロゲンの役割について解説したい。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY2020年12月号(Vol.27 No.4)

本誌は,現在,飛躍的な進展をみせている国内外のホルモン研究の最前線と,生殖医学の実践にいかに導入するかを,平易なレビュー形式で紹介。臨床医家が「女性ホルモン」研究にあたって参考となるような情報を網羅し,わかりやすい解説を目ざしている

購入する

販売サイト「MeReBo」へ