消化管と肝胆膵,内科・外科といった垣根を越えて幅広く消化器病学全域から最新のホットな話題・テーマを採択し,第一線の研究者が詳細な解説・討論を行う。
「対談」「誌上ディベート」等,バリエーションに富んだ“複数の企画コーナー”を併載。常に読者の問題意識を刺激し,研究心に応えることを目指す。
◎Discussion
・脂肪代謝研究の最前線;消化器疾患への応用/島野 仁/泉 並木
◎State of the Art
・p53シグナル伝達経路の活性化と癌治療への応用/廣瀬充明 ほか
◎Debate
・内視鏡で発見されるようになった小腸病変は臨床を大きく変えたか
○変えたという立場から/渡辺憲治
○そんなに変わっていないという立場から/塩谷昭子
◇両論文に対するコメント/坂本長逸
◎Institute
・沖縄県立中部病院消化器内科/菊地 馨
◎Esophageal Cancer
・食道癌開胸手術の最前線/鶴丸昌彦 ほか
◎Color Gravure
・術中近赤外蛍光イメージング/大西俊介 ほか
◎Data Analysis/安田卓司
1.ゲノムワイド関連研究でSLC39A6のありふれた変異が食道扁平上皮癌の生存期間に関連することがわかった
2.ARID1AはBarrett食道の癌化における新規の癌抑制遺伝子である
3.有線カプセル内視顕微鏡は上部消化管の非侵襲的病理診断を可能にする
4.早期胃癌の原発巣におけるCD44バリアント9の発現は,再発予測マーカーとなりうる
5.Barrett食道をもつ患者の内視鏡サーベイランスは食道腺癌による死亡率減少に寄与しない
◎Meet the Expert
・外来性B型肝炎ウイルスgenotype Dの定着と拡散/道堯浩二郎
◎Clinical Report
・アミノレバン(R)ENが著効したと考えられる難治性腹水の1例/木村睦海 ほか
・難治性肝性脳性に対するレボカルニチン療法の経験/室久 剛