内容紹介
現在において壮年層のおよそ20%が高尿酸血症を呈している状況を鑑みると,今や痛風は糖尿病と並ぶ現代成人病の一つと考えられる。本誌は,高尿酸血症を核として,プリン体代謝から痛風までの諸問題を幅広く取り上げ,基礎研究者はもとより,整形外科をも含む直接臨床に携わる各科の方々の研究・診療の一助となるべく,毎号,最新の研究・情報を提供する。
目次
■特集 高尿酸血症・痛風治療薬の臨床薬理
1.高尿酸血症・痛風治療薬の分類と薬物動態学・薬力学(PK/PD)序論/岸 愼治 ほか
2.PK/PDに影響する諸要因
1)薬物代謝酵素/藏城雅文 ほか
2)トランスポーター/降幡知巳 ほか
3)Pharmacogenomics/谷口敦夫
3.各論
1)アロプリノール/藤森 新
2)フェブキソスタット/大野岩男
3)トピロキソスタット/細谷龍男
4)ベンズブロマロン/市田公美
5)ラスブリカーゼ/山内高弘 ほか
6)クエン酸ナトリウム・クエン酸カリウム/清水 徹
7)コルヒチン/益田郁子
4.今後期待される薬剤/細山田 真
■連載
○患者教育実践講座・49
痛風患者のアドヒアランスを上げるために/谷口敦夫
○尿酸代謝に関連する疾患 第2回/毛山桜子 ほか
○血清尿酸値に影響を与える薬剤 第8回/嶺尾郁夫 ほか
○症例検討―症例を読む
ベンズブロマロン投与により尿酸値降下とともにインスリン抵抗性が改善した心不全の1例/荻野和秀
○痛風Q&A/藤森 新
○最新文献紹介/細山田 真/大澤彦太 ほか
○巻頭グラビア
目でみるアルコールと尿酸Ⅰ―アルコールと尿酸,痛風に関する疫学/森脇優司
○投稿/此下忠志 ほか
BACK ISSUE
この雑誌の最新バックナンバー
高尿酸血症と痛風
2020年3月号(Vol.28 No.1)
特集 尿酸に影響する遺伝性代謝異常,最近の進展
高尿酸血症と痛風
2019年9月号(Vol.27 No.2)
特集 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改訂-関連する診療ガイドラインにおける高尿酸血症の位置づけ-
高尿酸血症と痛風
2019年3月号(Vol.27 No.1)
特集 結晶沈着性関節炎再訪
高尿酸血症と痛風
2018年9月号(Vol.26 No.2)
特集 痛風-最近のtopic-