内容紹介
特発性正常圧水頭症診療ガイドライン作成を契機に評価の高まっているL-Pシャント術を歴史と基礎から紹介し,臨床経験に基づいた手術と管理,術者の工夫までをも収めた実践の書。
目次
I.L-Pシャントの基本
はじめに
L-Pシャントの歴史
適応,禁忌
本法に必要な器具,デバイス
手術の大まかな手順
麻酔
体位・消毒
執刀前の準備
穿刺部位の選定
局麻
皮切
穿刺
脊髄側チューブの挿入と穿刺針の抜去
側腹部皮下への通し方とanchoring(固定翼のつけ方)
体位交換
開腹,圧可変式バルブの接続,設置,閉創
周術期管理
今後の課題
II.L-Pシャント手術の合併症
感染
低髄液圧症候群,硬膜下血腫
シャント流量不全
神経根性疼痛
小脳扁桃ヘルニア
シャントカテーテルの迷入,断裂,閉塞,kinkingおよびdisconnection
その他
III.種々の工夫
1.覚醒下でのL-Pシャント―fluoroscopeを用いた低侵襲法
2.L-Pシャント(熊大式)―CHPV中腹部設置時のコツと訓練
3.CHPVの位置―背側設置の利点と手技の要点
4.CODMAN HAKIM圧可変式バルブシャントシステムを用いたL-Pシャントの手術手技―アンカーを使わない腰椎カテーテルの固定方法
5.ポラリス圧可変式バルブを使用したL-Pシャント
6.ストラータバルブを用いたL-Pシャント