第1章でクリティカルパスの現況と意義を関連事項とともにグローバルに紹介し,第2章では具体的なクリティカルパスの実際とともに,全国の脳卒中専門施設の医療連携をワンポイントコラムとして紹介。第3章ではこれからのクリティカルパスの課題に触れています。
第1章 脳卒中クリティカルパスの現況と意義
1. クリティカルパスからみた急性期病院の病床管理と医療連携
2. クリティカルパスとSCU体制・救急ネットワーク
3. クリティカルパスと脳卒中EBM
4. クリティカルパスと脳卒中治療のインフォームドコンセント
5. 脳卒中シームレスケアのネットワークづくりとクリティカルパス
第2章 クリティカルパスの実際と各施設の医療連携ワンポイント
1. 脳梗塞急性期の内科治療―重症度に応じたクリティカルパスづくり―
2. 脳梗塞の病型に応じたクリティカルパスのポイント
3. 脳出血急性期の内科治療―重症度に応じたクリティカルパスづくり―
4. 脳梗塞急性期の特殊療法と薬物治療の部分パス
/a.脳梗塞の静注血栓溶解療法とクリティカルパス /b.選択的血栓溶解療法前後の管理と注意点 /c.抗血小板療法・抗凝固療法・脳保護療法―その適応と移行―
5. 脳卒中急性期の全身管理部分パス
/a.急性期の血圧管理―降圧治療の適応と方法― /b.急性期の血糖管理―インスリン治療から経口薬へ― /c.急性期の腎機能障害例,腎不全例の管理 /d.合併症管理―特に感染,栄養管理について―
6. 脳卒中回復期のクリティカルパス
/a.脳卒中の連携パスづくりのポイント /b.急性期から回復期へのスムーズな移行のポイント
7. 脳血管精査検査入院のクリティカルパス
8. 脳卒中外科療法とクリティカルパス
/a.頸動脈内膜剥離術(CEA) /b.STA-MCAバイパス術 /c.開頭血腫除去術 /d.脳動脈瘤クリッピング /e.脳動脈瘤コイル塞栓術 /f.血管内手術(頚動脈ステント) /g.慢性硬膜下血腫除去術
第3章 脳卒中クリティカルパスの課題
1. DPC・医療経済とクリティカルパス
2. 研修医・学生教育とクリティカルパス
3. 脳卒中クリティカルパスと医療安全