書籍
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2016.02.26 発売
敏感肌の診療
スキンケアの指導からタイプ別の治療まで
定価 3,850円(本体3,500円+税)
発行形態 A5判変型 / 160ページ
ISBN 978-4-7792-1653-4
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3,850 (税込)
内容紹介

「敏感肌」は、一般によく使われている言葉であるにもかかわらず、皮膚科の教科書にそのような項目はありません。

「慣れない化粧品を使ったら、肌が赤くなってかゆい」。あるいは「ほんのちょっと日に当たっただけで、赤い発疹が出た」「成人になってもニキビが治らない」「アトピー性皮膚炎でたびたび炎症が悪化する」。さらには、「季節の変わり目になると、いつも肌がカサついて目の周りなどがかゆくなる」……。

皮膚科の日常診療の場で「よく出会う」そんなトラブルが起きている肌を、私たちはいつからか「敏感肌」と呼ぶようになりました。

街のドラッグストアやコスメショップには、「敏感肌対策」をうたった化粧品も数多く並んでいますし、一般の方たちだけでなく私たち皮膚科医も、安易に「敏感肌」という言葉を使っているのが現状です。

ところが、これほど当たり前に使われる言葉なのに、教科書にも「敏感肌」という項目はなく、地域医療でこんなに多く遭遇する疾患群なのに、きちんとした定義もなく、系統だった治療や患者さん指導も行われていません。

このテキストは、私が大学病院を辞め、40年も続いた叔父の皮膚科クリニックを引き継いでから8年、臨床の現場で患者さんたちと向き合いながら、「敏感肌」について考えてきたこと、伝えたいことをまとめたものです。「敏感肌」は学術用語ではなく、そのイメージや捉え方は皮膚科専門医であってもそれぞれ異なります。今回は、主に頭頸部(顔面と頭皮、首)の「敏感肌」について私なりに分類し、診断と治療、患者さん指導のポイントを整理しました。

日々、敏感肌の患者さんの診療に携わる皮膚科の医師はもちろん、看護師や薬剤師、化粧品を扱う仕事に関わる人たち、エステティシャン、あるいは介護施設スタッフなど、皮膚のケアに携わるあらゆる職種の人たちの現場で、この本が役に立てば嬉しい限りです。

(漆畑 修「はじめに」より抜粋)

目次

第1章 敏感肌の概念と分類

第2章 脂漏性皮膚炎(肌荒れ過敏肌)

第3章 成人ざ瘡(ニキビ肌)

第4章 接触皮膚炎(かぶれ)

第5章 光線過敏症(光線過敏肌)

第6章 アトピー性皮膚炎(アトピー敏感肌)

第7章 外用薬の処方とスキンケア指導

第8章 敏感肌と化粧品

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