書籍
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2014.01.15 発売
日本アロマセラピー学会エビデンス集
―過去10年間(2002~2011年)の歩み・論文集ー
定価 3,300円(本体3,000円+税)
発行形態 A4判 / 508ページ
ISBN 978-4-7792-1216-1
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3,300 (税込)
内容紹介

この度,日本アロマセラピー学会から『日本アロマセラピー学会エビデンス集―過去10年間(2002~2011年)の歩み・論文集―』が発刊されることになりました。今までアロマセラピーの分野においては,このようなまとまったエビデンス集がなく,本学会会員ばかりでなくアロマセラピーの専門家などからも発刊が待たれていました。過去から現在までの10年以上にわたり日本アロマセラピー学会誌において発表された基礎および臨床研究論文の中から,科学的根拠(EBM)のあるものだけをまとめて論文集としました。この論文集の発刊により,本学会会員および非学会会員など多くの人々が,アロマセラピーについてのEBMに基づいた学術論文を閲覧することができ,自身で論文を作成するにあたり大変役立つとともに,将来のアロマセラピー研究についても重要な指針を与えてくれると思われます。「温故知新」という言葉にあるように,過去の研究に学ぶことは,将来の研究予測につながると思います。アロマ関連の学会発表や論文作成などにあたっても,この本を座右において使っていただければ大いに助かるのではないかと思われます。

この本は,アロマセラピーを研究あるいは実践している人たちに大いに役立つことは言うまでもありません。また,専門外の人々がアロマセラピーのEBMを知る上でも大きな福音となるでしょう。さらに,これからアロマセラピー研究を始めようとしている人々にとっても十分読みごたえのある論文集に仕上がっています。

日本アロマセラピー学会の会員の皆様,さらにアロマセラピーに興味をもたれる企業ならびに一般市民の方々には,是非このエビデンス集を参考にしていただきアロマセラピーの正しい普及に努めていただければ幸いです。

(一般社団法人 日本アロマセラピー学会理事長 塩田清二「序文」より抜粋」)

目次

○Vol.1 No.1 2002年

・原著論文 精油の抗菌力測定法―最小発育阻止濃度法の抗菌力測定への応用―

・原著論文 科学的根拠のあるアロマセラピー

・原著論文 妊娠中minor trouble(不規則な子宮収縮)に対するLavandula angustifoliaの使用の試み

・原著論文 学会員のアロマセラピーに関するアンケート調査結果

○Vol.2 No.1 2003年

・総説 化学療法剤と比較したオレガノ・タラゴン・マヌカの抗菌力とその特徴

・原著論文 含嗽薬としてのティートリーとポビドンヨードの消毒効果

・臨床報告 整形外科疾患に対するアロママッサージ(ラベンダースーパー)の治療成績

・症例報告 口腔粘膜疾患に対する精油の応用

○Vol.3 No.1 2004年

・総説 匂いによる個体識別の遺伝学 体臭:個体識別と疾病

・総説 精油のにおいと脳活動変化

・原著論文 アロママッサージの施術効果について(評価基準を用いた精油効果の検討)

・原著論文 腸管系病原菌に対するティートリー,マヌカおよびマヌカ蜂蜜の抗菌力

・原著論文 真正ラベンダーの香りが副交感神経活動に及ぼす影響:心拍変動の周波数解析を用いた検証

・原著論文 施設入所中の高齢者の心理に及ぼすアロマセラピーの効果

○Vol.4 No.1 2005年

・総説 エッセンシャルオイル発祥地の医学を検証する―アラビア医学の功績―

・総説 天然匂い物質“セドロール”吸入による自律神経反応―生体に及ぼす匂いの効果の生理学的解析―

・総説 ティートリーの抗菌作用

・総説 統合医療におけるアロマセラピーの役割―心療内科とホリスティックアロマセラピー―

・原著論文 各精油における電気生理学的解析―聴覚事象関連電位P300の検討―

・原著論文 アロマセラピーでの精油に対する好き嫌いが自律神経系に与える影響

・症例報告 ティートリーを用いて創傷部の消毒をしたところ,組織修復促進効果が認められた3症例

○Vol.5 No.1 2006年

・総説 アロマセラピーに活かすアーユルヴェーダの知恵

・総説 認知症に対するアロマセラピーの効果とアロマセラピー研究の戦略

・原著論文 植物精油についての嗅覚生理学的研究調査―香りに対する好き嫌い―

・原著論文 精油が正常ヒト皮膚線維芽細胞に及ぼす影響―細胞傷害活性による精油の評価―

・原著論文 ヒノキオイルを併用した足浴時脳波の変動とSense of Coherenceとの関連

・原著論文 真正ラベンダー(精油)浮腫改善のメカニズムについて

・原著論文 マルチメディアと人間の五感を応用した出産環境改善システムの開発

○Vol.6 No.1 2007年

・総説 アロマセラピーの生理学的基礎

・総説 香りが脳に及ぼす影響―痛みと癒しの脳内メカニズム―

・総説 アロマセラピーとフリーラジカル

・原著論文 精油を用いたマッサージが運動後の身体的疲労の回復と気分の改善に与える影響

・原著論文 アロマセラピーにより褥婦の睡眠への検討―精油の主成分に着目して―

・原著論文 アロマトリートメントの表記法としてのアロマトリートメントスコア(イクススコア)の開発

・原著論文 精油の抗酸化作用について―一重項酸素消去能の検討―

○Vol.7 No.1 2008年

・総説 食と香りとお肌の関係~患者指導の視点から~

・総説 香りと脳機能―総説―

・総説 香りと自律神経

・原著論文 変形性膝関節症に対するアロマセラピーの経験

・原著論文 一重項酸素消去活性からみた精油の安全使用について

・原著論文 高度アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性

・症例報告 ヘリクリサムの塗布により打撲,あざ,皮下出血に有意な改善が見られた5症例

・資料 アロマセラピーを用いた精神科作業療法の紹介

○Vol.8 No.1 2009年

・総説 暮らしのなかへの匂いと癒し

・原著論文 視床下部β‐エンドルフィン濃度に及ぼす匂い刺激の効果

・原著論文 高齢者に対するアロマオイルマッサージの心理学的効果について(第1報)―気分形容詞チェックリストによる評価―

・原著論文 高齢者に対するアロマオイルマッサージの心理学的効果について(第2報)―Rosenberg Self-esteem ScaleおよびPGC Morale Scaleによる評価―

・原著論文 ラベンダー精油を用いた上肢トリートメントが自律神経活動と気分に及ぼす影響

・資料 アロマセラピーの観点からシーボルトの薬を検証する

○Vol.9 No.1 2010年

・総説 アロマセラピーの臨床研究に際して―運動器に対するアロマセラピー研究に携わった経験から―

・原著論文 香りによって痛みは和らぐ―そのとき呼吸と脳活動は変わる―

・原著論文 精油の痛覚に及ぼす作用の電気生理学的解析―A δ神経線維刺激による痛み関連電位の測定―

・原著論文 変形性膝関節症に対する精油使用施術(マッサージ)の有効性について―外用消炎鎮痛剤を対照としたランダム化比較試験―

・原著論文 ラベンダーとレモンの抗酸化能と相互作用

・資料 日本における製油のはじまり

・資料 芳香浴中の脳機能の光トポグラフィー(NIRS)による測定

○Vol.10 No.1 2011年

・総説 嗅覚初期過程の物理化学的理解と応用

・原著論文 真正ラベンダー精油を用いたアロママッサージのリラクセーション効果―生理的反応と心理的反応による検証―

・原著論文 未利用バイオマス資源の有効利用としての杉葉精油~正常ヒト皮膚由来線維芽細胞への影響について~

・原著論文 アロマセラピストの職業性ストレス因子の探索

・原著論文 キャリアオイルの皮膚吸収とその効能および解析―リポカイン・パルミトレイン酸を豊富に含むマカダミアナッツオイルについて―

・原著論文 ワサビ香気成分,6-methylthiohexyl isothiocyanateの鼻炎抑制作用―ラットを用いたメカニズムの解析―

・資料 薬系大学における自由科目セミナー「アロマセラピー」の取り組み

・資料 日本学術会議とアロマセラピー

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