テーマ
在宅医療
我が国では、在宅医療の推進が大きな課題となり、地域包括ケアシステム構築と表裏の関係性となった。「昔は往診してもらったのに」と往診を懐かしむ声が聞かれるが、往診と在宅医療とは同義ではない。しばしば在宅医療を、病棟を街に、廊下を道路に、病室を自宅に見立てて、病院機能を地域に広げたと説明されることもあるが、提供される医療の質はまったく異なる。人生そのものも支える医療だからだ。
人口構造の激変に伴い、疾病概念が変わった。医療とは医学の社会への適応だから、医療が変容するのは当然だ。病を治し、命を救う医療のパラダイムは、第三の医療、すなわち在宅医療へと大きくシフトしたのである。
あなたの在宅医療関連知識は?
太田 秀樹 先生
医療法人アスムス 理事長/全国在宅療養支援診療所連絡会 事務局長