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誌上ディベート

閉経前乳癌の術後内分泌療法としてLH-RHアナログ+エキセメスタンを使用すべきか? 「使用する必要はない」とする立場から

増田紘子増田慎三

CANCER BOARD of the BREAST Vol.1 No.1, 43-48, 2015

「はじめに」術後内分泌療法として,閉経後乳癌においてタモキシフェンよりもアロマターゼ阻害薬(aromatase inhibitor:AI,エストロゲン枯渇療法)が優れていたという背景を受け,閉経前乳癌においても同様の治療戦略の検証がこれまで進められてきた。このClinical Questionをみてまず頭に浮かぶのは,2014年のAmerican Society of Clinical Oncology annual meeting(ASCO)において,Paganiらによって発表されたTEXT and SOFT trial[Tamoxifen and Exemestane Trial(TEXT) and Suppression of Ovarian Function Trial(SOFT)]の結果である(図1)1)。閉経前ホルモン受容体陽性早期乳癌患者の術後内分泌療法として統計学有意差をもってLH-RHアナログ+エキセメスタンは,LH-RHアナログ+タモキシフェンより再発を抑えることができた(91.1% vs. 87.3%,HR:0.72)という結果であった(図2)。つまり,このエビデンスをもって,今回のディベートテーマ「閉経前乳癌の術後内分泌療法としてLH-RHアナログ+エキセメスタンを使用すべきか?」は「YES!」ということになる。

●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。

論点整理/南博信
「使用すべきである」とする立場から/高橋三奈/青儀健二郎
・「使用する必要はない」とする立場から/増田紘子/増田慎三

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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