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誌上ディベート

一次性雷鳴頭痛は存在するか 一次性雷鳴頭痛は存在する

下田雅美

Headache Clinical & Science Vol.6 No.2, 19-20, 2015

「サマリー」国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)の「一次性雷鳴頭痛」のコメントでは,「存在のエビデンスは乏しく,すべての器質的原因が明確に否定された場合にのみたどり着く最終的な診断であるべき」と記載されており,脳実質,髄液から脳血管を含めた疾患の除外診断が必要である.したがって,一次性雷鳴頭痛は存在するにしても,その証明は極めて困難で,慎重な診断が必要である.
一次性雷鳴頭痛の診断のためには,雷鳴頭痛を来し得るすべての器質性疾患を否定する必要がある.そのためには,神経内科,脳神経外科のみならず頭痛診療に関わるすべての診療科の医師の連携・協力が重要で,単独科での診断には限界がある.実際,筆者には「一次性雷鳴頭痛」の臨床経験がなく,それは脳神経外科分野の器質性疾患の除外診断のみ行い,他の専門分野の疾患の精査を怠った結果であり,猛省している.

※本企画はテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません.

総論/鈴木則宏
・一次性雷鳴頭痛は存在する/下田雅美
一次性雷鳴頭痛は存在しない(RCVSである)/橋本洋一郎
総括/鈴木則宏

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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