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誌上ディベート

口腔顎顔面の筋力トレーニングの是非

坪田一男

アンチ・エイジング医学 Vol.11 No.4, 71, 2015

僕が顔面筋運動に興味をもったのは,最初のセンテナリアンインタビューで100歳を超えて現役スキーヤーでいらした三浦敬三さんが,毎朝,顔や首の体操とともに“舌出し運動を140回”行っていると聞いたときだった。それ以来,自分も朝100回は舌出し体操をやって満足している。ほうれい線が少なくなった気がするのだ。今回,顔面筋のトレーニングは有効との立場から阪井丘芳先生(大阪大学)に論陣を張ってもらった。特に嚥下の練習のためには大きな効果がありそうである。一方,顔面筋を鍛えることは美容上はマイナスになるという,僕にとっては驚きの知識を宇津木龍一先生(クリニック宇津木流)に披露してもらった。確かに眼科領域でも,筋肉を麻痺させるボトックス注射をすると,おでこや目の周りのシワが取れて患者様の満足度はとても高い。豊富な写真を見せられると完全に納得してしまう。ということで,今月号のバトルは顔面筋の鍛錬についてだが,100%どんどんやるべきものでもないのかもしれない。運動でもやりすぎはだめ。中庸が大事なのは顔面運動にもいえそうである。

・口腔顎顔面の筋力トレーニングの是非/坪田一男
口腔顎顔面トレーニングは有効である/阪井丘芳
表情筋トレーニングはしわ,たるみを悪化させる/宇津木龍一

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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