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前立腺肥大症の治療の再検討

前立腺肥大症の症状発現と無症候性前立腺炎のmolecular background

田岡利宜也筧善行

排尿障害プラクティス Vol.14 No.2, 7-12, 2006

症状のある前立腺肥大症と組織学的にのみ変化を示す無症状の前立腺肥大症との間には何らかの因子が存在すると考えられている. その因子の1つとして, 有症候性前立腺肥大症に高頻度に随伴する無症候性前立腺炎の存在が注目されている. 炎症に起因する前立腺環境の変化は, 種々の遺伝子発現変化とそれに続く炎症の慢性化を引き起こす. 慢性に経過する無症候性前立腺炎は前立腺構造の変化と症状の発現に関与している可能性が示唆されている. 今後α1-阻害薬とともに, 抗炎症薬剤や新規分子標的薬が有症候性前立腺肥大症に対する新たな治療戦略の一翼を担う可能性がある.

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