DICを理解するためのLecture
Part3 COVID-19と凝固異常,DIC ⑤COVID-19ワクチンとワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)
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- 掲載誌
- Land-Mark in Thrombosis & Haemostasis No.2 115-118, 2022
- 著者名
- 安本 篤史
- 記事体裁
- 抄録 / 特集
- 疾患領域
- 血液
- 診療科目
- 血液内科
- 媒体
- Land-Mark in Thrombosis & Haemostasis
新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019;COVID-19)が全世界へと感染拡大して2年以上が経過し,その収束に向けて複数のワクチンが開発された。わが国ではmRNAワクチンであるBNT162b2(ファイザー)とmRNA-1273(モデルナ)を中心に接種され,一時期ワクチン不足の際にはアデノウイルスベクターワクチンであるChAdOx1 nCoV-19(アストラゼネカ)が使用された。ワクチンの効果が期待される一方で,アデノウイルスベクターワクチン接種後に若年者を中心にまれな部位の血栓症と血小板減少症をきたす副反応が報告された1,2)。ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia;HIT)と類似した病態であることから,ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(vaccine-induced immune thrombotic thrombocytopenia;VITT)や血小板減少症を伴う血栓症(thrombosis with thrombocytopenia syndrome;TTS)と呼称されている。VITTは新しい疾患概念であり,今後も多くの症例報告や研究によりその病態が解明され,診断基準や治療法が変遷していくだろう。本稿では執筆時点(2022年4月6日)の最新情報について概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
