基礎医学Up-To-Date
肺高血圧症における骨髄由来細胞の役割
掲載誌
Pulmonary Hypertension Update
Vol.4 No.1 44-47,
2018
著者名
加藤太一
/
三谷義英
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
高血圧
診療科目
循環器内科
媒体
Pulmonary Hypertension Update
肺高血圧症(pulmonary hypertension:PH)は,病変において血管内皮細胞,平滑筋細胞,線維芽細胞,炎症性細胞などが関与する線維増殖性病変を特徴としている。こうした病変形成に関与する細胞は,もともと肺に存在していた細胞と考えられてきた。一方で,骨髄由来細胞がさまざまな生理的状態の恒常性維持や遠隔臓器における病変に関与することが報告されており,PHにおいても報告されている。また,こうした骨髄由来細胞をPH治療に生かす試みもなされている。本稿では,こうしたPHにおける骨髄由来細胞の役割について基礎研究を中心に概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。